「ヨコ食・ハッピーギフト」for 一人暮らしの女性
~スマホ手続きでおこめ券と支援情報冊子をプレゼント
横浜市男女共同参画推進協会・横浜市社会福祉協議会が協働して、新型コロナウイルス感染症の影響などで、失業や精神的な不安などの生きづらさを抱えている一人暮らしの女性を支援しようと「ヨコ食・ハッピーギフト」を企画した。スマホやパソコンを利用した簡単な手続きで、3月8日の国際女性デー前後に5キロの米と引き換えできる「おこめ券」が受け取れる。横浜市社協が新型コロナウイルス緊急対策として、学生向けに展開している「食支援」のしくみ「ヨコ寄付」の枠組みを活用し、若年無業者女性のエンパワメント事業「ガールズ講座」を長年展開しているフォーラム南太田が企画や情報提供・発信等を担っている。
横浜市がまとめた「第5次横浜市男女共同参画行動計画素案」によると、新型コロナウイルス感染症拡大による雇用情勢の悪化は、女性比率の高い非正規雇用労働者へ特に深刻な影響を及ぼしている。素案で引用された国の調査では2020年3月以降、女性の非正規雇用労働者数は前年同月比で大きく減少しており、同年10月時点では非正規雇用労働者数の前年同月比で 86 万人の減、うち女性は 53 万人の減となっている。
さらに、野村総合研究所が2020年12月実施した「パート・アルバイト女性の実態に関する調査」によると、対象となった非正規雇用女性のうち、4人に1人が新型コロナの影響でシフトが減り、全体の1割は5割以上、シフトが以前より減少していることがわかった。同総研は、こうした「実質的なシフト失業者女性」は全国で「90万人」と推計している。こうした「シフト減パート・アルバイト女性」のうち、6割が食費の支出を減らしたり、貯蓄を削って生計維持を図っている。さらに「金銭的理由で、この先生きていくのが難しいと感じること」が増えている人2人に1人となっていることがわかった。一方で同調査によると、こうした厳しい状況に置かれた「シフト減のパート・アルバイト女性」は、受け取れる休業手当や支援金等のサポート施策の内容や手続きについてほとんど知らず「支援から孤立している」状況も浮き彫りになっている。
今回の「ヨコ食・ハッピーギフト」は、厳しい状況に置かれている女性たちに少しでも役立つ「食と情報」を届けようと企画された。5キロの米と引き換えできる「おこめ券」とともに、フォーラム南太田等でこれまで実施されてきた「ガールズ支援事業」の参加者らの声や2015年から取り組んできた「非正規職シングル女性の社会的支援に向けたニーズ調査」の知見を生かして編まれた「もしものための情報ガイド」も同封されている。同ガイドにはさまざまな公的な支援サービスにアクセスする方法や概要が掲載されている。
「ギフト」は先着300人に贈られる。スマートフォン・パソコンで指定の登録フォームに必要情報を記入して送信すれば、3月8日前後に指定の場所にレターパックが届く。また、3⽉7⽇11時〜16時にフォーラム南太⽥(横浜市南区南太田1)に出向いて直接「おこめ券」を受け取る場合は、同フォーラム内にある「めぐカフェ」で特製スープを1杯プレゼントする特典も設けている。(申込制・先着30名)
問い合わせは男⼥共同参画センター横浜南 045-714-5911(9:00〜17:00)
<関連リンク>
▽国際女性デー特別企画【ヨコ食】ハッピーギフト「for 一人暮らしの女性」
https://www.women.city.yokohama.jp/m/14171/
▽申し込みQRコードが掲載された「ハッピーギフト」フライヤー
https://www.women.city.yokohama.jp/wp-content/uploads/2021/02/b312123336e8a461649d59bd2f342f09.pdf
▽横浜市「第5次横浜市男女共同参画行動計画素案」(2021)
https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/seisaku/torikumi/danjo/keikaku/kodokeikaku/dai5jikeikakusakutei.files/0013_20210105.pdf
▽野村総合研究所 「パート・アルバイト女性の実態に関する調査」(2020年12月)
https://www.nri.com/-/media/Corporate/jp/Files/PDF/knowledge/report/cc/mediaforum/2021/forum302.pdf?la=ja-JP&hash=7B762433E79274C524B9741CE64240D5E838702C