横浜国立大学、男女共同参画推進協会、横浜市政策局3者が「ダブルケア」をテーマにした研究会第1回を9月16日、関内にあるシェアオフィス「さくらWORKS<関内>」(中区相生町3)で共同開催しました。
ダブルケアとは、横浜国立大学准教授相馬直子さん、英国・ブリストル大学講師山下順子さんが明示した、育児と介護を同時進行を指す造語。核家族化・女性の晩婚・晩産化の進行により生じている新しい社会の課題です。育児と介護だけでなく、仕事・育児・介護の3つを並行して行う必要性に迫られている場合もあり、深刻な問題となっています。
今回の研究会では、「ダブルケア」(介護と育児の同時進行)をめぐる諸問題の解決をテーマとして、ダブルケアに関心を抱く企業担当者、行政関係者、大学研究者、学生が集まり、ダブルケアの現況についてこれまでの調査結果などの情報共有が行われました。今後は、横浜市において実施中の実証実験等の成果を踏まえつつ、ダブルケアのサポート向上のための対応策について検討を進めていきます。
横浜国立大学アジア経済社会研究センターの相馬直子さんは「今回のような研究会を重ねていくことで、当事者視点の課題を把握し迅速な対応をしていく必要がある。そして、当事者の実態調査・支援を行いながら課題解決に取り組んでいくことが大切。」と話されました。