ファブラボ関内(横浜市中区相生町3)が、12月20日、「廃材のアップサイクル」をテーマにしたワークショップを行います。
ファブラボとは、3Dプリンタやレーザーカッターなどのパーソナルなデジタル工作機器を備え、互いに語り合い、学び合いながらものづくりを楽しみ広めていく場、世界各国に広がっています。ファブラボ関内はコンピュータ上で作った3Dデータを設計図として立体物を作成する3Dプリンターや、光を集めることによって当てた部分を加熱そ切断材料は蒸発,もしくは溶融するレーザーカッターなどの「道具」をもっと身近に使える環境を整え、誰もが自然に「つくる」場所を目指しています。
アップサイクルとは、素材が持っている思い、背景にあるストーリー、それらを次に転化していくこと。アップサイクルはリサイクルとは異なり、廃材などに付加価値をつけることで一段階上の製品として蘇らせるという概念です。
当日は、ペンスタンドのデザインからレーザーカッターを用いた加工まで、デザイナーの指導のもとオリジナルペンスタンドをつくります。材料となる廃材は、広島にある家具メーカーから出る廃材をピックアップし自由にデザイン、試作を行います。ものづくりの現場とデザイナーのコラボレーションによる取り組みです。
「廃材のアップサイクル」は、ファブラボ関内が2015年10月から行っているマンション一室のリノベーションをもとに立ち上げたプロジェクトです。リノベーションは古ビルを再生した、ものづくりの発信・交流の場「nitehi works」と連携し、廃材の新しい価値を見出すとともに取り組みについて情報やプロセスを共有しています。

リノベーションでは、46年間部屋を支えていた柱を机の脚としてアップサイクルを行った。柱の種類、素材の違いを活かしながら机の脚を作り上げました。
ファブラボ関内スタッフの濱西さんは「まだまだ全国の家具屋さんが、端材の行き先に悩んでいる。家具屋さんに限らず、このプロジェクトを通してより多くの人に廃材のもつ価値や魅力を知っていただく機会にしていきたい」と話しています。
開催時間は13時00分〜17時30分。参加費は1500円。定員は15人。会場はさくらWORKS<関内>(中
区相生町3)。申し込みはフェイスブックイベントページから。