「2016 パパと遊ぼうー絵本と工作のワンダーランドー」が10月15日、横浜アリーナで開催された。このイベントは、読書活動の推進を目的に港北区役所が毎年開いており、今年で3回目となりました。絵本や工作に関わるブースの出展やステージパフォーマンスが行われ、小さな子どもを連れた家族で賑わいました。
さらに今年は、「第50回アジア開発銀行年次総会横浜開催連携事業」としても開催され、アジアの国々に関連した企画が多数見られました。ステージパフォーマンスでは、インドネシアの打楽器であるガムラン奏者で影絵パフォーマーである川村亘平さんと、トリニダードトバコ発祥の打楽器スティールパン奏者のトンチさんによる「親子で楽しむ影絵と音楽」が行われました。
影絵の物語は、「太陽」がテーマ。太陽が落ちてしまったことを心配した森の仲間たちを代表し、年寄りのサルが太陽のネジを巻いている山の天狗に会いにいくというストーリー。子どもたちはスクリーンに映し出される動物の影絵や、スティールパンとガムランが奏でるエスニックな音楽に興味津々な様子でした。川村さんは「インドネシアの影絵でも、音楽と影絵はセットで表現されることが多いんです。会場の雰囲気に合わせて即興でステージを作り上げていく僕たちのパフォーマンスを楽しんでもらえれば」と話しました。トンチさんは、「子どもたちの豊かな表情を見ながら、楽しんで演奏できました」と今回のパフォーマンスを振り返りました。
ステージではその後、NPO法人「ハッピーマザーミュージック」による「アジアの絵本の読み聞かせと音楽」が行われました。中国の「ひゃくにんのおとうさん」やラオスの「かたつむりとさる」など、アジアの国々の絵本の朗読や、音楽に合わせてインドネシア語の挨拶が紹介されるなど、子どもたちは音楽を楽しみながら異国の文化や言葉に触れました。絵本の朗読を担当した大河内恵津子さんは「今まで読んだことのない本でしたが、日本の絵本や昔話と共通する要素もあって興味深かったです」と話しました。
ステージ以外でも、世界各国の絵本が読める「パパと絵本で世界旅行&わらべうた」や、アジアの国旗をモチーフにした「しおり作り」「アクリスコースター作り」「ぶんぶんゴマ作り」も行われました。「パパと絵本で世界旅行&わらべうた」に参加していたお父さんからは「普段は仕事で帰りが遅く、絵本の読み聞かせをする機会がほとんどなかったので、絵を見てこんなに反応するんだという驚きもあり新鮮でした」という声も聞かれました。
「第50回アジア開発銀行年次総会」は、「ともにひらく、アジアの未来」をコンセプトに2017年5月4日~7日に、アジア各国の財務大臣、中央銀行総裁、金融機関関係者、NGOなどが参加して、パシフィコ横浜などで開催される国際会議。横浜市内18区で関連イベントが開催されています。