12月13日、清水ヶ丘公園体育館(横浜市南区)で第9回横浜国際チャレンジテニス!大会が開催されました。主催は、NPO法人「BLACKSOX(以後ブラックソックス)」(横浜市神奈川区)。「全ての人の靴下が真っ黒になるまで、テニスを楽しんでもらう」を合い言葉に「テニスによる新しいスポーツ文化を創造し定着させる」ことを目指し活動をしています。
「横浜国際チャレンジテニス大会」は、テニス用よりも少し大きめなスポンジボール、扱いやすい軽めのラケットを使い「ボールをつないで、ラリーが続いた回数」を集計するというブラックソックスが開発したルールにのっとり、集まった参加者でチームを組み、チームでのラリー合計数を競う大会。向き合う対戦相手のことを考え相手が打ちやすい所にボールを返してラリー数を増やすことを目指す、障がいのある子供や大人、高齢者も同じように試合ができるイベントになっています。
当日は、小学生中心に6人一組が4グループに分かれ団体戦が行われました。それぞれのコートには、ラリー数を数える声、対戦相手へ呼びかける声が響き、和やかな雰囲気で試合が進んでいました。
「大会という名前をつけてはいるが、競争というより、フェスティバルのようなイベントにしたいと思っている。」とは理事長西野耕太郎さん。団体戦の前には余興として、NPO法人一期JAM(いちごじゃむ)による、アフリカの太鼓「ジャンベ」の演奏、また、子供達を対象にしたジャンベのミニワークショップも行われました。一期JAMは、「ジャンベ」を通じ、こどもや障がい者、高齢者を始め広く一般の方々を対象に音楽を通じた教育・福祉の分野や、アフリカ文化の普及・経済振興に寄与することをテーマに活動を行っています。
「障がいのあるなしに縛られず、誰でも楽しめる機会をつくる」という思いは、ブラックソックスの思いと共通しています。短時間のあいだに、参加者たちは太鼓をたたくことに夢中になり、それぞれの音やしぐさを感じながらともに演奏をすることを通じ、会場に一体感が生まれていました。
ブラックソックスは、先日、LOCAL GOOD YOKOHAMAのクラウドファンディングに挑戦し、55人の支援者から計463000円の資金調達に成功しました。資金は、今回の「横浜国際チャレンジテニス大会」実施を含めた各事業実施、また、チャレンジテニスの活動により多くの地域の人が楽しく関わるための「チャレンジテニス ボランティア育成・活動マニュアル」作成のために使われます。
障がい者から健常者までが純粋にテニスに楽しめる、もしくはテニスを通して地域貢献をできるように各種事業が展開されています。参加者やボランティアも随時募集中。詳しくは、ブラックソックスHP、または、LOCAL GOOD YOKOHAMA 障がいのある子供たち、テニスを楽しむ人がボールをつなぎ、地域をつなぐチャレンジテニス大会プロジェクトページにて。