カフェと天然ハチミツの店「ハニーカフェブンブン」(横浜市磯子区原町2)で6月14日、「親子で楽しむ!初夏のミツバチ&ハチミツイベント」が開催された。ミツバチの巣箱からハチミツを採るなど、身近な自然の恵みを味わうワークショップに親子20組が参加し、採取からランチまでハチミツ尽くしの時間を楽しんだ。
ミツバチの巣箱は、「ハニーカフェブンブン」を運営するK2インターナショナル(横浜市磯子区原町9)が、2011年からビル屋上に設置している。近隣には、根岸森林公園(横浜市中区)があり、桜の木をはじめミツバチが好む樹種があるという。
ワークショップ冒頭に、ハニーカフェブンブン店長の工藤和さんが、巣板についている蜜の採り方をレクチャー。その後、JR根岸駅近くに設置されているミツバチの巣箱から運んできた巣板4枚を、順番に遠心分離機にセット。こどもたちがハンドルをゆっくり回して採蜜にチャレンジした。
こどもたちは、初めての体験に興味津々。巣板に触れたり、採蜜されてたまっていくハチミツに見入ったりしていた。「1匹のミツバチが一生のうちに集められるハチミツはスプーン1杯」といわれるほど貴重だが、今回のワークショップは採蜜に適した初夏であったため、こどもたちは、たっぷりとハチミツ採りを満喫し、合計3リットルを採取した。
その後、磯子区在住で、養蜂活動やハチミツを使った料理本を出版している養蜂ユニット「小林ハニー」の渡辺ゆきさんを講師に迎え、参加者は梅シロップづくりに挑戦した。梅シロップは、新鮮な青梅と根岸森林公園の森で採れた天然ハチミツを混ぜるだけの簡単レシピ。
続いて、ランチメニューのレシピ紹介があり、渡辺さんがミニトマトのハチミツマリネ、ハニーマスタードチキンといった、ハチミツを使った料理を実演した。渡辺さんによると「ハチミツは加熱しない方が香りが良くおいしいので、火を止めてから入れて香りを残すのがコツ」だという。
今回のワークショップを主催したK2 インターナショナルグループは、横浜市内で若者の自立支援事業や学童・子育て支援事業を展開している株式会社。2011年から根岸の本部ビルの屋上を使い、市内各所でハチミツ作りを仕掛ける「ハマブンブンプロジェクト」と共同で養蜂活動を行ってきた。
「ハニーカフェブンブン」は、若者の就労の場作りと、地域の子連れのママさんたちの利用しやすいカフェとして2013年7月にオープン。地元で取れた天然ハチミツを使ったメニューを提供している。
K2インターナショナルグループの岩本真実さんは「今まで養蜂をしてきたが、今回のような親子を対象としたハチミツ料理のワークショップは初めて。市内だけでなく市外からも参加もあり、味わうことで、地元・根岸の自然の豊かさを感じてもらえたら」と話している。