晩婚化・晩産化を背景として、育児と介護の両立に直面し、負担の重さに悩む「ダブルケア」状態の人に注目が集まっています。
内閣府男女共同参画局が2016年4月に発表した「育児と介護のダブルケアの実体に関する調査」によると、ダブルケア人口は,約25万人(女性約17万人, 男性約8万人)とされています。
こうした負担を抱える市民を地域で支えるネットワークを考えようと、9月9日、大岡地区センター(横浜市南区大岡1)で「ダブルケアはじめの一歩~地域に安心ネットワークをつくろう~」が開催されます。南区内の18施設で実施している「まるごとみなみ施設間連携事業」の一環で、市民はもちろん、区内のさまざまな公共施設等の職員を対象にしています。
今回の講座では、当事者の声を生かして支え合いのプログラムを開発したり、ダブルケア生活に役立つ情報を掲載した冊子「ハッピーケアノート」を企画・発刊したりした「一般社団法人ダブルケアサポート」代表の東恵子さんと理事の植木美子さんが講師を務めます。

「ハッピーケアノート」は、ダブルケア当事者の声・ダブルケア関連情報を集め、自身の状況を整理できるワークブック的な要素も盛り込んだ内容となっています。
講座ではこの冊子をテキストに、さまざまな事例を通して、課題やニーズを理解します。 その後、参加者同士が「自分ができること」「今後充実したいサービス」などについて対話のワークショップを展開します。
参加費は無料。時間は13:30-15:30まで。問い合わせはフォーラム南太田まで。 電話045(714)5911。
